妊娠中の子宮の大きさってどのくらい?産前産後や生理周期で変化する?【看護師が解説】

妊娠出産により、子宮の大きさはかなり変化しますよね。

妊娠中の自分のお腹を見てスイカが入っているみたい、と思うかもしれません。

非妊娠時と比べ、妊娠中は子宮の大きさは、どのように変化するのでしょうか。

また、産後はどのように戻っていくのでしょうか。

今回は、看護師で3人の母でもある筆者が解説します。

妊娠していなくても、子宮の大きさって変わる?

皆さん、ご存知でしょうが、子宮や卵巣はホルモンが大きく関わる臓器です。

年齢やホルモンバランスによっても、子宮の大きさは変わるのでしょうか。

妊娠前の子宮の大きさは?

非妊娠時の子宮の大きさのことです。

妊娠経験のない女性でも経産婦でも、同じぐらいで縦7センチ前後、横が5センチ前後が平均的です。

鶏の卵ぐらいの大きさをイメージすると良いでしょう。

生理周期によって子宮の大きさは変化する?

生理周期によって、目立った大きさの変化はありません。

生理とは、不要になった子宮の内膜が剥がれ落ちることですので、基本的には変化がないのです。

しかし、子宮内膜症や子宮筋腫など、何かしら問題があった場合に、子宮が増大していることはあります。

生理のせいで子宮が大きくなったわけではないですが、子宮内膜症も子宮筋腫とも生理痛の悪化や、出血量の増加が症状のひとつなので、自覚症状にも注意しましょう。

年齢によって大きさは変わるの?

加齢に伴い、萎縮性変化が見られると言われています。

萎縮が進めば、子宮の容量は小さくなりますよね。

しかし、子宮筋腫などの病変がある場合、子宮は増大します。

加齢とともに子宮筋腫は増えるので、注意が必要です。

妊娠中の子宮の大きさはどのぐらい?

逆子

妊娠すれば、赤ちゃんの成長に伴い子宮も大きくなりますよね。

どのように大きくなるのでしょうか。

妊娠すると子宮はどのように大きくなるの?

子宮の中で赤ちゃんを育てるので、赤ちゃんの成長に伴い、子宮は大きくなります。

針穴ぐらいの大きさだった受精卵を包んでいた子宮は、最初は鶏の卵ぐらいですが、出産直前には、約3キロの赤ちゃんと胎盤羊水などの付属物を包むスイカ程度の大きさの子宮になるのですから、大きな変化ですよね。

赤ちゃんの成長に伴い、徐々に大きくなりますが、個人差も大きく、次で詳しく説明します。

子宮の大きさの変化

妊娠中、赤ちゃんの成長に伴い子宮は大きくなりますよね。

また、子宮は産後、どのように回復していくのでしょうか。

順を追って説明いたします。

妊娠前の子宮は?

前述の通り、鶏卵ぐらいの大きさです。

この大きさから、赤ちゃんが入れる大きさまで成長すると思うと、驚きですよね。 

受精卵が着床すると子宮は大きくなる?

受精卵が着床する頃は平均で4週頃になります。

受精卵が着床する頃だと、まだ子宮の大きさは変わりません。

それでも、子宮に根をはるように血管が発達し、子宮全体が柔らかくなる変化がおこります。 

子宮が膨らんでくるのはいつ頃?

見た目のお腹はなかなか目立ちませんが、着床後から子宮が少しずつ大きくなってきて、5週目に入る頃には子宮は鶏卵より少し大きめになってきます。

その後、妊娠3カ月を迎える妊娠8週までには、あくまで平均ですがガチョウの卵程度。

個人差が大きいですが、ガチョウの卵程度の大きさだと、まだお腹の膨らみは目立ちません。

妊娠3カ月(8週から11週)頃の大きさ

さて、少しずつ膨らみ始めた子宮ですが、この頃は、握りこぶしと同じぐらいの大きさになります。

悪阻を感じる方が多い時期ですが、赤ちゃんは11週頃でも、数センチでとても小さいです。 

妊娠4カ月(12週から15週)頃の大きさ

少しずつお腹の膨らみを感じる妊婦さんが多い頃です。

それでも、子宮の大きさは、大きめの握りこぶし程度の大きさから新生児の頭程度。

子宮の大きさも数センチから十数センチ程度への成長です。 

妊娠5カ月(16週から19週)頃の大きさ

妊娠5カ月となると、一般的に安定期ですよね。

個人差はありますが、お腹の膨らみがよくわかってくる頃です。

早い方だと胎動を感じるかもしれません。

子宮の大きさは、平均で15センチから20センチ程度です。 

妊娠6カ月(20週から23週)頃の大きさ

子宮の大きさは18センチから23センチが平均的。

子宮の大きさ、赤ちゃんの大きさともだんだんと個人差も大きくなってきます。

22週になると、流産から早産にかわり、万一生まれてしまっても救命の可能性ありとされていますが、まだまだ厳しい時期。

妊娠糖尿病や妊娠高血圧などが増えてくる時期なので、気を付けなければいけません。 

妊娠7カ月(24週から27週)頃の大きさ

子宮の大きさは、22センチから26センチ程度。

イメージとしてはメロン程度の大きさでしょうか。

この1カ月で赤ちゃんの体重は600グラムから1000グラムほどへと成長します。

だんだんと赤ちゃんらしくなってきます。

妊娠8カ月(28週から31週)頃の大きさ

以前から内臓が圧迫され苦しさを感じていた妊婦さんも多いですが、さらに内臓を圧迫し苦しくなってくる頃です。

急にお腹が大きくなったと感じる頃かもしれません。

子宮の大きさは24センチから29センチ。

赤ちゃんは31週頃には1700グラム近くなります。 

妊娠9カ月(32週から35週)

出産まであと少し。

個人差が非常に大きくなりますが、子宮の大きさは29センチから32センチ。

35週頃には平均2600グラムとなり、正期産まで少し先ですが、もう立派な赤ちゃんですね。

赤ちゃんが活発に動くと、キックされてお腹の形が変わった…という方もいるでしょう。 

妊娠10カ月(36週から39週)

37週からは正期産となり、いつ生まれてもおかしくありません。

子宮の大きさは32センチから36センチになり、赤ちゃんも3000グラム前後。

まさにスイカと同じぐらいの大きさのものをお腹に抱えている感じです。

子宮の大きさは、非妊娠時の6倍程度の長さ、重さは20倍程度になります。

容積にいたっては2000倍以上で、ものすごい変化ですね。 

産後、子宮の大きさはどのように変化するの?

妊娠 妊婦

赤ちゃんが生まれれば、子宮は小さくなりますよね。

産後に子宮がもとの状態にもどっていくことを「子宮復古」といいます。

産後に子宮が小さくなるといっても、一気に妊娠前の状態まで小さくなるわけではありません。

どのように変化していくのでしょうか。 

もとの大きさに戻るのはいつ?

おおよそ、もとの大きさに戻るのは産後4週ですが、完全に戻るには産後8週程度です。

個人差が大きいものの、産後の出血である悪露も産後4週程度続く方が多いですよね。 

出産後の子宮はどう変化していくの?

赤ちゃん出産後に胎盤などの付属物がでてきた後、お臍の下のあたりまで子宮は急激に収縮します。

しかし、約一日後にはお臍のあたりまで戻ってきます。

その後、少しずつ収縮して、元の大きさに戻ります。 

子宮の大きさがもとに戻らないことってある?

子宮がもとの状態に戻らないことを「子宮復古不全」といいます。

長引く悪露や発熱などの症状もあるので、産後の定期検診は必ず受診するようにし、心配な場合は病院に相談しましょう。 

まとめ

  • 非妊娠時では、生理周期などにより子宮の大きさには変化がない。
  • 加齢などにより、子宮は萎縮することがあり、子宮筋腫などの疾患がある場合も子宮の大きさに影響を与える。
  • 妊娠すると、着床後から少しずつ子宮は大きくなるが、しばらくはお腹の膨らみは目立たない。
  • 妊娠後、子宮は徐々に大きくなり、個人差はあるがお腹の膨らみを感じるのは妊娠4カ月頃である。
  • 出産まで、赤ちゃんの成長に伴い子宮は大きくなり、出産前には長さは6倍、重さは20倍程度になる。
  • 産後、子宮が回復していく過程を子宮復古という。
  • 出産直後、子宮は臍の下まで急に収縮し、そのご臍のあたりまで戻るが、徐々に収縮していく。
  • 出産前の子宮の大きさに近づくのは産後1カ月、完全に戻るには産後2カ月ほどかかる。