妊婦がピザを食べても大丈夫?食べる時の注意点は?【管理栄養士が解説】

テレビのCMなどを観ていて無性にピザが食べたくなった!という経験はありませんか?

妊婦さんの中には「ピザは好きだけど、高カロリーで栄養バランスも悪そうだから食べない方がいいのかな…」と食べるのを控えている方もいるのではないでしょうか?

今回は、妊娠中にピザを食べてもいいの?おススメの食べ方や量は?注意点はあるの?など、妊娠中にピザを食べる際のポイントについて解説します。

ピザの栄養は?妊娠中に食べても問題ない?

結論からいうと、妊娠中にピザを食べても問題はありません。

というのも、ピザと一括りに言っても、上に乗せる具材やトッピングはさまざまで、ヘルシーなサラダピザからチーズたっぷりのピザ、デザートピサまであるからです。

さらに、最近では数種類のピザ生地から選ぶことができるだけでなく、トッピングも選ぶことができるため、簡単にカロリー調整をすることができます。

ピザのカロリー

代表的なピザのMサイズ1切れあたりのカロリーを以下に比較してみました。

Mサイズ1切れあたり ハンドトス生地 クリスピー生地 パン生地
プレーン(チーズ+トマトソース) 98kcal 28kcal 107kcal
マルゲリータ 115kcal 36kcal 124kcal
シーフード 109kca 33kca 118kcal
マヨじゃが 176kca 66kcal 185kcal
照り焼きチキン 156kcal 56kcal 164kcal

※上記のカロリー×8切れでMサイズ1枚あたりのカロリーに換算できます。

これを見てもわかる通り、ピザのカロリーは使用されている生地によって大きく変わります。

一般的なマルゲリータピザは、一般的なハンドトスタイプだと1切れあたりや115kcalなのに対し、サクサクのクリスピー生地だと36kcalとハンドトスタイプの1/3までカロリーを抑えることができます。

最近では、上記の生地のほかにも、チーズが練りこまれたものや、ウインナーが入ったものなどもあるようです。

宅配ピザのサイトには、カロリー表示がされていることが多いため、気になる方は一度確認されるとよいでしょう。

ピザの栄養

宅配ピザには、追加トッピングができるのをご存知ですか?ピザは、上に乗せる具材をしっかりと選べばバランス食にもなる優れものです。

ピザ生地は小麦粉からできているので、エネルギーの源となる炭水化物です。

また上に乗せる肉やシーフードは、筋肉や血液の材料となるたんぱく質、野菜やきのこ類にはビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。

さらにチーズで不足しがちな乳製品を補うことができ、カルシウムを補給することができます。

自宅で作るときにも、好きな野菜をたっぷりのせることで栄養満点のオリジナルピザを作ることができます。

食べる時の注意点

生地や具材を選べば栄養もしっかりと補給できるピザですが、食べる時の注意点もあります。

食べる量に注意

厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」によると、20~40代の妊婦さんの1日に必要な推定エネルギー量は、身体活動レベルによっても変わりますが、妊娠初期で約1700kcal~2350kcal、妊娠中期で1900kcal~2550kcal、妊娠後期で2100kcal~2750kcalです。

前述したとおり薄めのクリスピー生地を選べば、ピザ1切れあたりのカロリーはそれほど高くはありません。

しかし、食べ過ぎるとすぐに1日の必要カロリーを超えてしまい、体重増加や高血圧、また妊娠糖尿病などのリスクが高まるため、多くても3~4切れ程度にしましょう。

チーズの種類に注意

ピザの上にのっているチーズはモッツアレラチーズ、カマンベールチーズ、パルメザンチーズ、ゴーダチーズなどのナチュラルチーズが使われる場合が多いです。

日本で加工されているチーズであれば、製造過程で加熱処理をされているため問題ありません。

しかし、海外から輸入されたチーズのなかには非加熱のものがあり、まれにリステリア菌という細菌が生息している可能性があります。

妊婦さんがリステリア菌に感染してしまうと、流産や早産、死産を引き起こすリスクが上がるうえに、新生児が髄膜脳炎や敗血症を発症する危険もあるといわれています。

妊娠中は使用されているチーズが加熱処理されたものか確認し、外国産のナチュラルチーズが使用されているピザは避けた方が無難でしょう。

生ハムに注意

ピザにもよく使用される生ハムには、トキソプラズマという寄生虫がいることがあります。

免疫力が低下している妊婦さんが、トキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児も感染し、先天性トキソプラズマ症を引き起こすことがあります。

胎児が先天性トキソプラズマ症を発症すると、脳症や水頭症などの症状が現れる場合があります。

国産の生ハムは、処理されているので比較的安全といえますが、リスクを避けるためにも、妊娠中は生ハムなどの生ものはできるだけ控えたほうがよいでしょう。

アレルギーに注意

宅配ピザや冷凍ピザなどの市販品を購入する場合には、アレルギーにも注意が必要です。

宅配ピザのサイトにはしっかりとアレルギー表示がされているほか、冷凍ピザの袋にもアレルギー表示はされているため、何かしらのアレルギーを持っている方は確認してから購入しましょう。

また、妊娠中は免疫力が低下しているため、普段は大丈夫なものでもアレルギーを引き起こす可能性があります。

もし食べたあとに痒みや発疹が出るなどの異変を感じた場合は、かかりつけの医療機関を受診しましょう。

おススメの食べ方

生地は薄めのクリスピータイプを選ぶ

クリスピー生地のカロリーは、ハンドトス(レギュラー)生地のおよそ1/3程度なので、できるだけ生地の薄いタイプを選びましょう。

マヨネーズは避ける

マヨネーズは大さじ1杯(12g)で84kcalととても高カロリーな調味料なので、控えるかカロリーハーフのものを選びましょう。

野菜をたっぷりとトッピングする

家庭で作る場合や、冷凍ピザを温める場合には、たまねぎやトマト、ピーマンなどの野菜をたっぷりとトッピングしましょう。

また、宅配ピザでも野菜のトッピングを追加することが可能です。

チーズは少なめにする

チーズは乳製品のためカルシウムも補給できる食材ですが、10gあたり約40kcalと高カロリーなので、摂り過ぎると体重増加の原因となります。

シーフード系のピザがおススメ

ベーコンやウインナーなどの肉類加工品を使用しているピザに比べ、エビやイカなどのシーフード系のピザの方が低カロリーです。

野菜たっぷりのピザで栄養バランスを意識しよう

野菜

いかがでしたか?妊娠中だからといってピザを我慢することはありません。

ピザは使用する生地や上に乗せる具材をしっかりと選ぶことで、バランスの整った食事になります。

しかし、食べ過ぎると体重増加や高血圧症、妊娠糖尿病などのリスクが高まるため、適量を守り美味しくいただきましょう。

お腹の赤ちゃんの成長とママの体調管理のためにも、栄養バランスを意識した食生活を心がけ、快適なマタニティーライフを送りましょう。