妊娠中にみかんがおススメって本当?1日に食べてもいい量や注意点はあるの?【管理栄養士が解説】

寒い冬にこたつに入って食べたくなるもの、といえば「みかん」ですよね。

こたつにみかんは日本人の醍醐味ともいえる冬の風物詩です。

みかんにはビタミンCをはじめとする栄養が豊富にふくまれているため、妊娠中にもおススメの果物です。

今回は、妊婦さんが安心してみかんが食べられるように、妊娠中にみかんがもたらすうれしい効果や、1日に食べる量、また食べるときの注意点など、詳しく解説していきます。

みかんはどのような食べ物?栄養は?

みかんにはビタミンCをはじめとする栄養素が豊富に含まれています。

ここではみかんの栄養成分と、妊娠中にもたらすうれしい効果について詳しくみていきましょう。

ビタミンC

ビタミンCには、強い抗酸化作用があるほか、シミやくすみの素となるメラニンの生成を抑制するはたらき、抗ストレス作用、免疫力を高める効果があります。

妊娠中は免疫力が下がってしまうことが多いので、ビタミンCは妊婦さんにぜひ摂ってほしい栄養素のひとつです。

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜の正常なはたらきを手助けをしたり、暗い場所での視力を維持するはたらきがあります。

ビタミンAが不足すると、乾燥肌になったり、免疫力が低下し細菌やウイルスに感染しやすくなります。

ビタミンE

ビタミンEは、ビタミンCと同様に強い抗酸化作用を持っています。

ビタミンP

ビタミンPとはビタミンに近い働きをするビタミン様物質で、ルチンやヘスペリジン、ケルセチンなどのフラボノイド(色素)を総称してビタミンPとよばれています。

みかんにはビタミンPのヘスペリジンが豊富に含まれています。

ビタミンPは、ビタミンCと一緒に働き、毛細血管を細菌やウイルスから守る働きがあります。

またビタミンCの消耗を予防し、しなやかで強い血管を保ちます。

カリウム

カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を外へ出すはたらきがあるため、高血圧の予防やむくみ予防に効果を発揮します。

妊娠中は、むくみに悩まされている妊婦さんも多いので、うれしい効果ですね。

クエン酸

柑橘類に多く含まれる酸味成分のクエン酸は、疲労回復効果があります。

また、骨や筋肉の維持に必要なカルシウムや鉄分の吸収を高めるはたらきもあります。

食物繊維

みかんにはペクチンと呼ばれる水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。

水溶性の食物繊維には、腸内の善玉菌を増やす効果があるほか、おなかの中でゲル状になるため、固くなった便を柔らかくするはたらきがあります。

食物繊維はみかんの袋の周りに付いているアルベドという白い筋に多く含まれています。

みかんを食べる際には、ぜひ筋は除かずに食べましょう。

食べる時の注意点は?

前述したとおり、みかんは妊娠中にぜひ摂取してほしい栄養素が豊富に含まれていますが、いくらでも無制限に食べてもいいわけではありません。

ここでは、1日に摂取してもよい量や、食べ過ぎると起こってしまうリスクなどについて説明します。

1日に食べてもよい量は?

厚生労働省が推奨している1日あたりの果物の目安量は200gです。

みかん1個あたり約100gですので、1日2個が目安量になります。

また、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」によでば、妊婦さんの1日あたりのビタミンC推奨量は、110㎎です。

みかんには1個あたりビタミンCが30~40㎎含まれているので、みかんを2個食べるだけで推奨量の2/3が補給できることになります。

食べ過ぎると危険?

みかんをはじめとする果物には、果糖(フルクトース)が含まれており、過剰に摂取すると、高血糖や体重増加の原因となります。

妊娠中は分泌されるホルモンの影響により、血液中のブドウ糖を分解する力が低下してしまいます。

一度にたくさんの糖質を摂取することで、血糖値が急激に上がってしまい、妊娠糖尿病を発症する危険があります。

妊娠糖尿病は、悪化すると早産、胎児の発育不良、胎盤機能不全などが起こるリスクが高まってしまうため、妊娠中は糖質の過剰摂取に気をつけましょう。

アレルギーはあるの?

みかんと同じ柑橘類のオレンジは、農林水産省指定しているアレルギーを起こしやすい物質の27品目に含まれています。

オレンジアレルギーのある方は、みかんにもアレルギー反応を起こす可能性があるため、食べる際には注意が必要です。

もし、みかんを食べて痒みや発疹などの症状が出た場合は、かかりつけの病院を受診し、医師に相談しましょう。

みかんを取り入れてバランスのよい食事を心がけよう

野菜

みかんに含まれる栄養のほかにも、妊娠中に必要な栄養素はまだまだたくさんあります。

食品にはそれぞれ含んでいる栄養素が異なるため、いろいろな食材を食べることで、バランスよく栄養素を体の中に取り込んでいくことができます。

おなかの赤ちゃんの元気な発育と、ママの健康のためにもバランスのよい食事を心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか?みかんには妊娠中に摂るとうれしい栄養素が豊富に含まれているため、妊娠中の食事に取り入れたい果物のひとつですね。

しかし、食べ過ぎると体重増加や妊娠糖尿病を発症するリスクが高まってしまいます。

1日の適量を守り、ママと赤ちゃんのためにも健康なマタニティーライフを過ごしましょう。