妊婦さんが梅干しを食べるときの注意は?【看護師が解説】

妊娠すると、味覚や好み変わったり、つわりが現れたりしますね。

いつもと違う感覚に戸惑う妊婦さんも多いと思います。

妊娠すると良く酸っぱいものが食べたくなるといいますね。

「梅干しが無性に食べたい」「梅干しなら食べられる」という妊婦さんもいることでしょう。

でも、そもそも梅干しは妊婦さんには良いものなのだろうかと疑問を持つかもしれませんね。

ここでは、梅干しの栄養や塩分、食べるときの注意などをお伝えします。

梅干しとは?

梅干しとは、梅の実を塩漬けして日干ししたものをいいます。

梅干しに含まれている栄養素などをまとめました。

カロリー

中くらいの大きさの梅干し1粒で約12g、食べられる部分のカロリーは約3kcalです。

小梅10粒で29g、1粒の食べられる部分の重さは2.3gでカロリーは約1kcalです。

塩分

10gの梅干し1粒で2g相当の塩分が含まれています。

厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準2015年版」によると、1日の塩分料は7g以下とされています。

梅干しは、たくさん食べないように注意しましょう。

他の栄養素

食物繊維やカリウム、マグネシウムなども含まれていますが、1日の奨励量(大きい粒)で、3-4%程が摂取できるという程度です。

栄養素としてはあまり多くを含みませんので、栄養補給というよりは、他の食材を食べやすくするために梅干しを食べるというふうに考えると良いでしょう。

身体に良いこと

妊婦さんにとっては、梅干しはつわりのときに食べやすいと感じることが多いですね。

梅干しは、唾液の分泌を促進する作用があり、消化も助ける働きがあります。

それによって、食欲が少しわいてきたり、食べやすくなったりするかもしれません。

梅干しの酸っぱい味は、クエン酸が関係していますが、栄養素を代謝するときに重要な役割を持っています。

クエン酸は、疲労回復にも効果があるとされています。

食べる時の注意

女性

梅干しを食べるときの注意点がいくつかありますので、お話しましょう。

梅干しには塩分がかなり含まれています。

10gの梅干し1粒で2g相当の塩分が含まれています。

厚生労働省の発表によると、1日の食塩の摂取量は7g以下が理想です。

他の食べ物にも塩分が含まれていますので、梅干しは1日に1個にしておくと良いしょう。

食べ過ぎると、むくみや血圧にも悪影響を与えますので注意が必要です。

食べた後の確認

梅干しは、妊娠中に食べても良い食品です。

ただ、塩分が多いので食べ過ぎないようにしましょう。

梅干しを食べた後は、つわりが少し楽になっているかもしれませんね。

口腔アレルギー症候群(果物アレルギー)

口腔アレルギーは、果物アレルギーと呼ばれることもあります。

メロン、キウイ、もも、梅など、果物に寄るアレルギーや、トマトやきゅうりなどの野菜のアレルギーも含まれます。

のどの奥のかゆみや違和感、舌のかゆみや痛みなど、ひどい人は、吐き気や下痢をする人もいます。

梅干しを食べてこのような症状があたっときには果物アレルギーかもしれません。

摂取しすぎると危険なこと

梅干しを食べ過ぎると危ないことは、塩分の摂りすぎですね。

1日に7g程の塩分量に抑えるのが理想です。

中くらいの梅干し1日1粒くらいが良いでしょう。

1日のに食べる他のものにも塩分は入っていることを覚えておきましょう。

塩分を多く摂り過ぎると、妊娠高血圧症候群などの合併症にも影響するとされています(参考文献1)。

梅干しに限らず、普段から塩分には気をつけていくといいですね。

どのような摂取方法がよいか

梅干しをどのようにして食べるといいのか、食べ合わせの情報も合わせてお話しましょう。

減塩梅干し

梅干しは、塩漬けされています。

塩分が示されているものもありますので、確認すると良いですね。

最近では、減塩の梅干しも出ていますので、それを選ぶのもひとつです。

でも、減塩の梅干しだからといってたくさん食べてしまわないようにしてくださいね。

はちみつ入り梅干し

梅干しの酸っぱい味をもう少し抑えたものがいいという人には、はちみつ入りの梅干しがいいかもしません。

はちみつが入った梅干しは、味がまろやかになっていて、食べやすくなっています。

ただ、塩分が抑えられると賞味期限が短い場合がありますので、確認しましょう。

また、まろやか味だからこそ食べやすくて、たくさん食べてしまったということにならないように注意してくださいね。

塩抜き

梅干しをお湯や水につけて、塩抜きしてから食べるという方法も良いでしょう。

昔ながらの製法で塩だけでつけられた梅干しは、塩分が約20%あります。

塩抜きするときは、大きめの容器に水を2-3リットル入れます。

塩を小さじ1ほど混ぜてから梅干し500gを入れて、12時間ほど置くと塩分が約12-15%になります。

24時間だと塩分が7-10%ほどに下がります。

目安時間なので、味見をしながら行うと良いでしょう。

塩は入れなくてもいいのですが、塩を入れた方が浸透圧の関係して早く塩が抜けるのです。

40℃ほどのぬるま湯だと、もう少し早い時間で塩抜きができますよ。

小梅

カリカリした小梅を好む人もいるでしょう。

おやつに食べる人もいるかもしれませんね。

ついつい食べすぎてしまいがちですので、1日の量を決めて食べましょう。

食べ合わせ

梅干しは、うなぎと一緒に食べてはいけないという情報があるようですが、間違いです。

むしろ、良い食べ合わせと言えます。

梅干しのクエン酸とうなぎのビタミンB1は、両方共疲労の回復に効果を示すことがわかっています。

夏バテや疲れているときには良い栄養素なんですよ。

また、梅干しのクエン酸は、胃酸の分泌を促す作用があり、うなぎの脂分の消化をサポートしてくれるのです。

贅沢品のうなぎを、梅干しを一緒に食べることで、食べすぎないように、贅沢しないようにと戒めの意味で、良くない食べ合わせとしての情報が広まったともいわれています。

うなぎと梅干しは、良い食べ合わせなので、気にせず食べてみてくださいね。

余談ですが、うなぎは1人前を数カ月に1回だけ食べるなど、食べすぎないようにすれば、ビタミンAの摂り過ぎにはなりません。

バランスよい食事を心がけよう

梅干しと一緒に摂ると良いものをご紹介しましょう。

おかゆと梅干し

つわりのときには、梅干しとおかゆが食べやすかもしれません。

適度な水分を含み、炭水化物も摂れるので、おかゆやおじやはいいですね。

でも、おかゆも良く噛んで食べないと、消化・吸収によくありません。

丸呑みしないように注意してくださいね。

しそと梅干し

しそと梅干しを刻んで作るおにぎりもいいですね。

しそにはβカロテンが含まれ、梅干し同様に防腐作用もあります。

梅干しの酸味としそのさっぱり感で、つわり中でも食べられるかもしれません。

小さいおにぎりを作っておくと、少しづつ食べられますよ。

納豆と梅干し

納豆に叩いたりきざんだりした梅干しを混ぜてご飯と一緒に食べると、酸味がきいた納豆になり、食べやすいでしょう。

一緒に良質のタンパク質も摂れます。

食欲が不安定な時期には良いですね。

まとめ

梅干しの栄養や塩分、食べ合わせ、食べるときの注意などをお伝えしました。

梅干しには、食物繊維やカリウム、マグネシウムなども含まれていますが、それほどたくさんではありません。

塩分も気になるものです。

1日1粒を目安に、減塩のものやはちみつ入りのものを取り入れてみてはいかがでしょうか。

おいしいからといって、食べすぎないように注意しましょう。

梅干しを取り入れてつわりを乗り越え、食事が楽しくおいしく食べられるといいですね。

参考文献

1.「日本人の食事摂取基準2015年版」
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf