1歳から1歳半の赤ちゃん、成長や特徴は?【看護師が解説】

1歳男の子

1歳の誕生日を迎えるとひと区切りがついて、我が子の成長ぶりに思わず笑顔がこぼれるのではないでしょうか。

1年前の赤ちゃんの頃のことを思い出したり、写真を見たりして懐かしむ方もいることでしょう。

1年間あっという間だったと思う方が多いですね。

喜びもありますが、成長発達について心配なことも増えてきます。

ここでは、1歳から1歳半頃の子どもの成長発達や食事や卒乳、生活リズムなどに関してご説明します。

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの成長

1歳2ヶ月女の子

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの体型や遊び、運動や言葉の成長や発達についてお話しましょう。

体型

1歳〜1歳半の赤ちゃんは、厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査によると、おおよそ次のような体型です。

しかし、出生時体重によって成長具合が違うことや個人差がありますので、この数字に当てはまっていなくても、成長曲線に沿ってこの赤ちゃんなりに増えていれば問題ありません。

心配な時には、医師に相談しましょう。

1歳

体重 身長
男児 7.68~11.04kg 70.3.0~79.6cm
女児 7.16~10.48kg 68.3~77.8cm

1歳半

体重 身長
男児 8.70~12.47kg 75.6~85.9cm
女児 8.05~11.77kg 73.9~84.2cm

遊び

クレヨンで殴り書きや、積み木を5個前後積む、滑り台やブランコで遊ぶことなどができるようになります。

まだ、バランスが不安定なので、危なくないように滑り台やブランコなどは支えてあげる必要があります。

音楽に合わせて、身体を動かしたり、カーテンの後ろに隠れてかくれんぼや、手遊びも大好きです。

積み木やおもちゃなど、身近にあるものを合わせて、カチカチと音を鳴らして遊んだり、ペットボトルを転がしたりするのもおもしろがって遊びますよ。

身近にあるものを遊びに使って楽しむことができます。

運動能力

運動能力は、個人差が大きいです。

1歳頃には、つかまり立ちや伝い歩き、一人で数歩歩くことなどができる子もいます。

1歳半になると、多くの子どもが一人で歩くことができるようになります。

知能(言葉)

「ママ」「ブーブー」など、短い単語が言えるようになってきます。

1歳半になると、意味のある言葉を理解し、「バイバイ」と言って身振りもできるようになっています。

話しかけに関して、簡単で短い言葉などは理解できるようになっています。

たとえば、「だめ」「ごはんをたべよう」など、日常で何度も使う言葉などは、理解も早いです。

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの外出の注意点

1歳男の子 だっこ おんぶ 抱っこ紐 おんぶ紐

この頃の赤ちゃんの外出時の注意点や服装、持ち物についてお話します。

外出時の注意点

1歳から1歳半の赤ちゃんは、個人もありますが、つかまり立ちやよちよち歩きをして、行動範囲が広くなってきています。

とはいっても、危険を察知する能力はまだないと言ってもいいでしょう。

足元は、見ていないと考えましょう。

ベビーカーや抱っこ紐から、降りたいとせがむことが増えるかもしれません。

車の往来がない公園や広場でも、他の人にぶつかったり、転んだり、落ちたりする危険があります。

付き添って、充分に気をつけてあげたいですね。

服装

動きやすい服装で、出掛けましょう。

足のケガを防ぐためには、長ズボンやスパッツがおすすめです。

靴は、サンダルなど足の指が出ているものはケガをする可能性が高いので、おすすめしません。

足先も覆われているものを選びましょう。

持ち物

よく動くようになり、転んで洋服が汚れたり、おむつがずれて排泄がもれたりするかもしれません。

洋服一式は持っていくと安心ですね。

水分補給も必要になってきます。

こまめに飲めるように、水やお茶を持っていきましょう。

おやつも外で食べるといつもと雰囲気が違って、楽しさが増すかもしれませんね。

暑い日のお出かけ

毎日、日光を浴びることは大切です。

日光を浴びることによって、ビタミンDを生成し、カルシウムの吸収を良くします。

カルシウムは骨や歯を作る大切な栄養素ですね。

暑い日でも、普段の散歩や遊びの範囲であれば、帽子で日焼けを防ぐと良いです。

でも、海や暑い中長く歩くなどのお出かけであれば、赤ちゃん用の日焼け止めを使うのもいいでしょう。

この頃の赤ちゃんは、皮ふが敏感でダメージを受けやすいので、適度な日焼け予防が必要です。

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの食生活

1歳女の子 食事

この頃の赤ちゃんの離乳食でに関して、与えても良いもの、与えないほうが良いもの、アレルギー、卒乳などについてご説明しますね。

離乳食完了の時期

1歳から1歳半は、離乳の完了の時期とされています。

ほとんどのエネルギーや栄養を食事から摂ることができるようになります。

1日に、3回の食事と1−2回の間食が中心の食生活です。

母乳やミルクを飲んでいても構いません。

離乳完了後でも、食べ物を軟らかく煮たり、きざんだりして、赤ちゃんが食べやすいようにしてあげましょう。

また、味付けはなるべく薄味の方が良いでしょう。

この頃から濃い味に慣れると、どんどん味が濃いものを好むようになってしまいます。

また、間食(おやつ)は「補完食」とも言われ、3回の食事で摂りきれない栄養やエネルギーを補うするものです。

あまいお菓子やスナックだけを与えるものではありません。

もちろん、楽しみも必要ですから、赤ちゃん用のお菓子を与えることがあってもいいですが、毎日たくさんは与えないほうがいいですね。

食べても良いとされているもの

はちみつや黒糖、加熱していない牛乳は、1歳を過ぎたら与えても良い食物とされています。

しかし、はじめてのものは1さじずつ、または少量ずつ与えるようにしましょう。

アレルギー反応(唇が腫れる、ぶつぶつができる、ショック症状を起こす)があるときや下痢になるとき、その他に気になる症状がある場合には、受診しましょう。

まだあげるのは早い食材や味付けについて

なまものは、まだ与えないほうが良いでしょう。

消化機能がまだ不充分なので、下痢になったり、抵抗力が弱いため食中毒を起こしたりする可能性があります。

ナッツ類やおもちものどにつまりやすい食材です。

この時期には、まだ与えないほうが良いでしょう。

また、味付けも少しずつ可能ですが、まだ出汁の味や素材の味で良いとされています。

腎臓機能が未熟で、腎臓に負担がかかりますので、塩分には注意が必要です。

せんべいやスナック類にも塩分が含まれていますので、よく確認しましょう。

アレルギー

アレルギーが気になる場合は、医師に相談しましょう。

親の判断で、特定の食物を除去して食事をすすめると、栄養が偏ってしまうことがあります。

また、現在はアレルギー原因とされている食物でも、食べられる範囲で食べさせて行く方法が取られています。

卒乳・断乳

1歳の赤ちゃんでは、まだ授乳が必要です。

WHO は生後6カ月まで完全母乳育児を行い、その後は適切な食事を補いながら 2歳かそれ以上まで母乳を続けることを推奨しています。

2002年以降、母子健康手帳の中から「断乳」という言葉がなくなりました。

また、保健センターなどの健診でも、あまり早くから断乳や卒乳の話をしなくなったのです。

何らかの事情で母乳をやめる場合、1歳だとまだ離乳食だけでは充分な栄養が摂れません。

母乳の代わりにミルクが必要になります。

それも、フォローアップミルクではなく、普通の育児用ミルクが必要です。

離乳が完了するのが、一般的に1歳半前後です。

それまでに卒乳を考える方は、離乳食を合わせて、ミルクを与えるようにしましょう。

また、卒乳はママがそうしようと思ったとき、赤ちゃんが飲まなくなったときに合わせてすればよいのです。

まわりに合わせる必要はありません。

赤ちゃんとのタイミングを見てみましょう。

フォローアップミルク

1歳になると、「フォローアップミルクをあげなきゃ」と考えているママさんもいるかもしれませんね。

でも、待って下さい。

フォローアップミルクは、母乳や育児用ミルクの代用品ではありません。

牛乳の代用品として開発されたミルクです。

牛乳に不足しがちな鉄などのミネラルやビタミンなどを多く含んでいます。

離乳食が順調に進まない場合、鉄の不足のリスクが高い場合など、必要に応じて使用するものです。

使うときには、生後9ヶ月を過ぎてからになります。

1歳を過ぎて、食事も順調に食べていて、牛乳も飲んでいる場合、フォローアップミルクは不要です。

1歳半頃まで、食事と母乳(またはミルク)の両方から栄養を補給します。

もし、母乳を与えていないなら、育児用の普通のミルクが必要です。

フォローアップミルクよりも育児用ミルクの方が、全体的な栄養がバランスよく配合されています。

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの生活リズム

1歳女の子 母 ママ

この頃の赤ちゃんの生活リズムについてまとめましたので、参考にして下さいね。

排泄オムツの替え方

排泄は、食べたら出るなどある程度の間隔が整ってくる頃です。

動きが活発になってくるので、パンツ型のおむつだと動きやすいですね。

睡眠時間

この頃は、まだ2回の昼寝をする赤ちゃんが多いです。

午前中は寝ない子もいますが、個人差があります。

赤ちゃんは、寝たいときに寝て、起きたいときに起きますので、寝不足はないとされています。

眠そうなときには、眠れる環境を作ってあげられるといいですね。

お風呂

お風呂かシャワーには、1日1回入れてあげましょう。

汗をかいたときには、シャワーを追加してもいいですね。

お風呂やシャワーで、気持ちよくなることはこの頃の赤ちゃんでもわかっています。

夜泣き

まだ、夜の授乳が必要な赤ちゃんもいます。

個人差があります。

のどが乾いて起きて、授乳したりお茶を飲んだりして寝れば、夜泣きとはいいません。

原因のはっきりわからない泣きが夜泣きと言われています。

夜泣きがあるときには、一通りおむつや授乳、抱っこなどを試してみましょう。

他に原因を探っても、はっきりとしない場合、親としては泣きがおさまるまでつきあってあげるのがいいですね。

赤ちゃんの泣きに関する情報が動画で紹介されていますの、参考にしてくださいね。

1歳から1歳半にかけての赤ちゃんの体調

この頃の赤ちゃんの健診についてお話しします。

1歳児健診

母子健康手帳には、1歳児健診のページがあります。

1歳の誕生日を目安に、健診と予防接種も合わせて受けると良いですね。

身長・体重・頭囲・胸囲を測定します。

食事やおやつのあげ方がどうか、バイバイなどの身振りをするか、音楽に合わせて身体を楽しそうに動かしているか、ちょうだいなどの言葉が理解できるかなどの問診もあります。

歯磨きの練習をしているかどうかも質問があります。

この頃から、歯の健診も受けていき、虫歯がないかどうか、口の中の状態をチェックしておいてもらうといいですね。

1歳半健診

地域の保健センターなどで集団で行われていることが多く、無料です。

身長・体重・頭囲・胸囲を測定します。

ママなどの意味のある言葉を話すあ、コップを持って飲めるか、歯の仕上げ磨きをしているどうかなどの問診があります。

助産師や保健師、栄養士などの相談コーナーもあることが多いです。

この機会に色々な心配事を相談して、解決しておきましょう。

予防接種

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1歳の赤ちゃんの予防接種についてお話しますね。

1歳で接種

1歳を過ぎたら、すぐにでもしてほしい予防接種が、下記の通りです。

できれば1歳の誕生日、1歳になると同時に受けてほしいのです。

麻しんは、非常に感染力が強く、重大な感染症の一つです。

かかってしまった場合、重症になる場合があります。

MRの他に、受けてほしい予防接種は、水痘(みずぼうそう)ワクチンとおたふくかぜワクチンです。

これらは、同時接種も可能ですので、医師に相談してみてくださいね。

  • 定期接種(無料)
  • MR(麻しん風しん混合)1回目
  • 定期接種(無料)
  • 水痘(みずぼうそう)1回目
  • 任意接種(有料)
  • おたふくかぜ 1回目

これらを受けた後には、4週間以上後に、次の予防接種を受けましょう。

1歳1ヶ月で接種

  • 定期接種(無料)
  • ヒブ 4回目
  • 定期接種(無料)
  • 小児用肺炎球菌 4回目
  • 定期接種(無料)
  • 四種混合 4回目

0歳のときに、3回接種が終わっている赤ちゃんは、4回目の追加接種が必要です。

それぞれの予防接種の3回接種が終わっていない赤ちゃんは、小児科医に相談して早めに受けておきましょう。

上記のMR、水痘、おたふくかぜ、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合の6つのワクチンを同時接種で受けることもできます。

1歳3ヶ月で接種

  • 定期接種(無料)
  • 水痘(みずぼうそう)2回目

まとめ

1歳男の子

1歳から1歳半頃の子どもの成長発達、食事や卒乳、生活リズムなどに関してお話し致しました。

どんなことができるようになったか、食生活や予防接種などに関することもおわかり頂けたと思います。

まだまだ劇的な成長発達を遂げる時期です。

個人差があることもたくさんあります。

あまり他の子どもと比べないように、我が子の成長発達を見守ってあげられるといいですね。

参考文献

  1. VPDを知って、子どもをももろう  「予防接種スケジュール」
  2. 厚生労働省 「広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)」