赤ちゃんが吐いてしまった!何に気を付ければいいの?【看護師が解説】

4ヶ月男の子 ミルク 家族 父母

赤ちゃんが吐いてしまうと、不安になってしまいますよね。

吐き戻しが続くと、何か大変な病気ではないかと考えてしまう方も多いかもしれません。

赤ちゃんは大人と違って吐きやすく、多くの嘔吐は問題ないものです。

では、どうして吐いてしまうのでしょうか。

また、吐いた後、何に気を付ければ良いのでしょうか。

今回は、看護師で3人の母でもある筆者が赤ちゃんの嘔吐についてお話しします。

 赤ちゃんが吐き戻してしまうのはなぜ?

吐き戻しとは?

嘔吐のことで、食べたり飲んだりしたものを口から吐いてしまうことです。

吐き戻しの原因は?

まれに病気が原因のこともありますが、問題のない吐き戻しの原因としてはおおまかに3つあります。

満腹中枢が未熟で飲み過ぎてしまうこと。

胃と食堂の間の筋肉も未熟で力が弱く、逆流をおこしやすいこと。

授乳時に空気も一緒にのみ込みやすく、ゲップと一緒に吐いてしまうこと。

などがあります。

赤ちゃんが吐く時に考えられる病気

吐いてしまった時、何が考えられる?

基本的には、問題がないことが多いので、吐いた時の様子を考えてみましょう。

よくある原因としては、上記のように飲み過ぎ、胃からの逆流、空気を飲み込んでいて、などのことが多いので、原因がないか考えてみてください。

しかし、まれにですが病気が隠れていることもあります。

どのような時に病気を心配した方がいい?

赤ちゃんの嘔吐はよくあることなので、元気で体重増加も順調であればほとんど問題のないことが多いです。

吐いてばかりで体重が増えない、ぐったりしているなど赤ちゃんの様子もよく観察しましょう。

また、吐いたものの中に血や緑色っぽい胆汁などが混ざっていないか、いつもと変わった様子はないか、嘔吐物の様子もよく観察してみてください。

あとは、吐く時の様子はどうでしょうか。

げっぷと一緒に、ごぼっとあふれるように…というのはよくありますが、噴水状にピューっと吐く場合も要注意です。

嘔吐の頻度だけでなく、赤ちゃんの様子や嘔吐物がいつもと違う…などの場合、少し心配です。

病院は行くべき?

体の構造や筋力も人それぞれですので、吐きやすい子、吐きにくい子というのは確かにいるので、判断は難しいところです。

上記の通り、体重の増えが悪い、ぐったりしているというのは、成長への影響も心配されるので早めに受診した方が良いですし、吐いた物の中に、血や胆汁が混ざっていた場合も早めに受診しましょう。

元気で体重の増えも良いけど、受診した方がいいの?

元気で体重も増えているけど、最近、嘔吐が増えた気がする…他の子より嘔吐の頻度が高い気がする…受診に一番迷う時ですよね。

健康な子どもでも、ほとんど吐いたことのないような子もいれば、授乳の度に吐いていた子もいます。

人それぞれなので、ここで答えはでないので、受診した方が安心であることに変わりはないですが、病院へ行くほどでも…と悩む場合、体重も計れることが多い地域の保健センターや児童館などの育児相談の日に行く、定期検診などの際に相談するのも良いでしょう。

医師ではなくとも、専門家に相談すると安心できます。

どのような病気が考えられる?

では、もし何か病気が隠れていた場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。

比較的よくある病気をいくつか例を出してみます。

胃腸炎

ウイルス性胃腸炎や消化不良など、様々な原因の胃腸炎がありますが、内臓が未熟な赤ちゃんは胃腸炎を起こしやすいです。

ミルクの種類が変わった、離乳食の食材をうまく消化できなかった、などでも吐くことはあります。

アレルギー

赤ちゃんにアレルギーがある場合、原因となるものを摂取してしまった場合嘔吐してしまうことがあります。

母乳の場合は、母親の食べた物が、母乳になるので赤ちゃんにアレルギーがある場合、母親の食べた物によっては母乳を吐いてしまうこともあります。

また、離乳食の食材はもちろん、ミルクでもアレルギーは起こりえます。

胃食道逆流症

胃の内容物が逆流してしまう病気です。

もともと赤ちゃんは、逆流を起こしやすいので、成長とともに治ることがほとんどですが、逆流を繰り返すことにより気管支や肺の方に入ってしまうと、肺炎などを引き起こすこともあります。

窒息などで突然死の危険性もありますので、あまりに頻回に嘔吐する場合、病院で相談しましょう。

異物の誤飲

異物の誤飲というと小さなオモチャのようなイメージがあると思いますが、液体も異物です。

小さい異物がひっかかり、嘔吐の原因となっていることもありますが、洗剤などを飲んでしまい、嘔吐を引き起こしていることもあります。

その他の病気が隠れていることもある?

以下の病気は、頻度は高くないですが、放置すると命に関わることもある病気ですので、要注意です。

腸重積

腸同士が重なりあって、つまってしまい、腸閉塞の状態になってしまうことです。

腸の動きに伴い、泣いたり泣き止んだりを定期的に繰り返す泣き方や、血便などの症状があります。

腸の内容物が途中から流れなくなるの、もちろん、嘔吐も伴うことが多いです。

髄膜炎

髄膜に炎症が起きてしまう病気で、頭痛や発熱などの症状を伴うことが多いです。

しかし、赤ちゃんでは言葉で症状を伝えられないので、少しの刺激で泣き、意識状態がおかしいなど、よく注意してみてあげることが重要です・

肥厚性幽門狭窄症

胃から腸の方へつながる胃の出口の筋肉が厚く、内容物が流れにくくなってしまい、胃が張り、嘔吐を繰り返す病気です。ピューっと噴水状に吐くことが多いです。

先天性食道閉鎖症

生まれつき、食道が閉鎖している病気です。

授乳困難であることが多く、ほとんど場合は出産後入院中に判明するので、退院して家庭で過ごせている、という分には大丈夫であることがほとんどです。

母乳やミルクを飲ませるときの注意点

吐き戻しが起こらないようにするためには、授乳の際どのように気を付けたら良いでしょうか。

病気がある場合は、病気の治療が一番ですが、病気はなく赤ちゃん特有の吐き戻しの場合を考えてみます。

飲み過ぎても吐いてしまう場合

飲み過ぎてしまうことがよくあるので、母乳の場合はなかなか難しいですが、飲み過ぎないように気を付けましょう。

ゲップと一緒に吐いてしまう場合

ゲップとともに吐いてしまう場合は、授乳後は縦抱きにしてゲップをさせてから寝かせると、吐きにくくなります。

空気を飲み込みにくいよう、哺乳瓶や乳首のくわえさせ方も、工夫してみましょう。

授乳後の体勢の工夫も

授乳後は体を動かすような遊びや外出も避けるとより安心です。

また、授乳後はタオルなどで上半身を少し高くしておくと、吐きにくくなります。

吐き戻しの対処方法は?吐き戻してしまったら?

まずは、赤ちゃんの安全が一番

赤ちゃんの吐き戻しで一番怖いのは嘔吐物により窒息です。

すぐに赤ちゃんの側に行き、気管に嘔吐物が入ることのないよう、顔を横に向ける、縦抱きにするなど、窒息しないよう気を付けます。

余裕があれば、どのように吐いたのか観察しましょう。

あとで、受診する場合には役立ちます。

汚れてしまったものは?

赤ちゃんの安全が確保できたら、嘔吐物の片付けですね。

単なる吐き戻しの場合は大丈夫ですが、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎は、大人や他の兄弟にも感染します。

感染症が疑われる場合は、嘔吐物や汚れた衣類などの扱いに気を付け消毒しましょう。

単なる吐き戻しか感染症かの判断はその場では困難ですので、ウイルス性胃腸炎の流行時は、念のため消毒した方が安心かもしれません。

赤ちゃんの様子はどう?受診が必要か考える

よくある吐き戻しなら、大丈夫であることが多いですが、赤ちゃんの様子によっては受診が必要になりますので、よく考えましょう。

赤ちゃんによっては、授乳の度に吐く子もいますので、いちいち心配していられない…という方もいるかもしれません。

他の病気の疑いなど、変わった様子はないかなど、よく観察してみてください。

また、あまり吐きすぎると体重が増えないこともあります。

長いこと吐き戻しが続くようなら、体重も計ってみると安心かもしれません。

心配しすぎない

赤ちゃんによっては、授乳の度に吐く子もいます。

吐きにくくするための努力もありますが、どんなに気を付けても吐く時は吐きます。

吐きやすい子は何をしても吐きやすいです。

授乳量の調節、生活リズムの調整などは、授乳方法や上の子の存在によっては、もう気を付けられないということも。

繰り返しになりますが、病気の兆候ではないか、脱水を起こさないか…など気を付ける必要はありますが、赤ちゃんの場合ほとんどは問題ない嘔吐です。

吐いてしまった場合に備えて、着替えを多めにもつなど、吐かせないより、吐いた後どうするかを考えて子育てをする方が気持ちを楽に持てるのではないでしょうか。

そして、3児の母の筆者の経験談としては、抱っこ時の嘔吐に備えて着替えは親の分(特に上着)も持ちましょう。

まとめ

・赤ちゃんの吐き戻しはよくあることで、多くは心配がない。

・赤ちゃんの吐き戻しの原因の多くとしては「飲ませすぎ」「空気の飲んでしまうこと」「胃と食道の間の筋肉が未熟で逆流しやすいこと」があるので、心配な場合は受診する。

・まれに、治療が必要である嘔吐を繰り返す病気もあるので、吐いた場合は赤ちゃんの様子は嘔吐物をよく観察する。

・吐き戻しを予防するために、飲ませ方や量を工夫したりすると良い。

・吐いてしまったら、赤ちゃんの安全を確保し、様子をよく観察して受診が必要か考える。

・よく観察し、専門家に相談することも大切だが、心配しすぎないようにする。