おんぶは抱っこよりもメリットがたくさん!おんぶ紐の選び方も!【看護師が解説】

女の子 おんぶ お出かけ

お出かけの時に重宝するのが抱っこひも。
赤ちゃんを前に抱くときに使う優れものです。

赤ちゃんを抱くときのツールには抱っこ紐だけでなく、おんぶひもがあることをご存知ですか。
最近ではおんぶができる抱っこひもが多いですが、おんぶひもによるおんぶは子育てを楽にしてくれるメリットがたくさん。

今回はおんぶひもとはどういうものか、種類、メリット、選び方などについて解説します。

おんぶのメリット

おんぶは抱っこと違い、赤ちゃんを後ろ側で抱えます。
実はこの抱き方には、パパ・ママの育児を楽にする、妊娠中のママでも安心など、たくさんのメリットがたくさんあります。

多忙なパパ・ママはおんぶで時短家事

おんぶは赤ちゃんを抱くパパ・ママの両手を空けることができます。

さらにパパ・ママの視界や作業スペースが抱っこよりも広がり、赤ちゃんをあやしながらの家事が行いやすくなります。

このことは、とくに家事・育児を担うことが多いママにとってメリットとなります。

総務省が発表した2016年の社会生活基礎調査によると、10歳以上の女性が1日の中で家事や育児に充てている時間は3時間28分。
調査対象の中には学生や就業中の人も含まれるため、産休・育休中や専業主婦のママに限れば、さらに多くの時間を家事や育児に割いているでしょう。

赤ちゃんの面倒を見ながら3時間以上の時間を確保するのは至難の技です。
赤ちゃんをおんぶしながら家事ができれば、時間を有効に使うことができるでしょう。

肩こり・腰痛持ちにもおんぶはオススメ

肩こり

抱っこひもを使い続けていると、肩や腰に負担を感じる人が少なくありません。

赤ちゃんの月齢が大きくなるにつれて、その悩みは大きくなります。

お出かけなどで長時間移動するときには、おんぶも選択肢のひとつに加えてみてください。

抱っこに比べてとおんぶは、赤ちゃんを抱くパパ・ママの身体的な負担を軽くすることができます。

その理由は、抱っこよりおんぶのほうが、パパ・ママと赤ちゃんの重心が近づくため。
重たいものを持ち上げるときに手を伸ばして引っ張り上げるよりも、抱きかかえて持ち上げてしまった方が楽にできるのと同じ原理です。

また、おんぶは前傾姿勢をとることができるので、赤ちゃんにとっても負担が少ないと言われています。

おんぶなら、妊娠中でも安心

妊婦 妊娠

妊娠中のママは、お腹への負担が気になるところ。つわりが強いママの中には、お腹が圧迫されることで症状が強くなる人もいます。おんぶであれば、抱っこする赤ちゃんの体重でお腹が押される心配がありません。

ただし、切迫流産・早産の危険がある場合は、重いものを持つことを控えたほうが良い場合もあります。気になる症状がある場合は、医師に相談してからおんぶするようにしましょう。

おんぶにはおんぶひもを。抱っこひもとの違いは楽、軽量、お手頃

赤ちゃんを抱っこするときに使う抱っこひものように、おんぶをするときに使うのがおんぶひも。

おんぶは抱っこに比べてパパ・ママと赤ちゃんの重心が近くなると紹介しました。

おんぶひもをつかうことでさらに赤ちゃんを高い位置で抱えることができ、より重心が近づいて身体的な負担の軽減につながります。

胸を強調する結び方をしないものも増え、おしゃれが気になるママも使いやすくなりました。

おんぶひももタイプはさまざま、メリットで見分けましょう

おんぶひもも抱っこひも同様にさまざまなタイプがあり、使い勝手のよい場面が異なります。

おんぶひもの購入時には、どのような使い方をしたいかを基準に選ぶとよいでしょう。

抱っこ兼用タイプ

抱っこもできる兼用タイプなら、1つ持っているだけで抱っこもおんぶもできて便利です。

また、おんぶは首がすわっていない赤ちゃんは危険なためできません。

首がすわったらおんぶをしたいけれど、今から使える抱っこひもも欲しいというパパ・ママには、横抱きにも使用できる兼用タイプがよいでしょう。

一方、兼用タイプでのおんぶにはコツが必要だったり、着脱が面倒だったりすることもあるようです。試着をしてから購入し、使用する前にはおんぶの練習をしておきましょう。

おんぶ専用タイプ

抱っこひもは重さが600g前後のもの多く、かさばって持ち運びに不便さを感じることも。

一方で、おんぶ専用タイプは300g程度のものからあり、抱っこひもや兼用タイプと比べて軽量です。

お出かけの移動はベビーカーがメインだけれど、赤ちゃんを抱えるときの負担も気になるパパ・ママには、持ち運びに便利なおんぶ専用のものもいいでしょう。

ただし、おんぶひもを主な移動手段にするなら、さまざまな抱き方に対応できる兼用タイプのほうが便利かもしれません。

抱っこひも兼用と比較して安価

抱っこひもの値段はピンからキリまでありますが、1〜2万円のものが多いようです。

おんぶひもも兼用タイプは値段が張ります。

おんぶ専用タイプであれば、5,000円ほど予算があれば選択肢の幅が広がります。

すでに抱っこひもを持っているけれどおんぶもしたい、家事のときにのみ使いたいパパ・ママであれば出費を抑えられるので、おんぶ専用タイプがおすすめです。

一本帯タイプ

昔ながらの一本帯タイプのおんぶひもは装着するのに練習が必要ですが、かさばることがありません。

防災カバンに入れておけば、いざというときでも赤ちゃんをおんぶすることができます。

装着方法を解説する動画は検索すればすぐに見つかりますので、災害時に備えて練習すると役立ちます。

胸を強調しない、痛めないタイプや工夫も

従来のおんぶひもは胸元でひもをクロスさせるため、胸が強調されたり、胸を痛めたりといった課題がありました。

最近ではリュックのように背負うことで、ひもをクロスさせないものも多く出回っています。

結ぶタイプでも、メーカーのホームページで胸を強調させない結び方の紹介をしていますので、このような悩みを抱えたママは参考にしてみてください。

安全基準で選ぶのが賢い買い方

東京都の調べによると、2009年から2014年6月までにだっこひもやおんぶひもから赤ちゃんが転落する事故が117件報告されています。

事故を防ぐために、安全基準を満たした製品を使用することが大切です。

おんぶひもの安全基準には、日本独自の「SG基準」やアメリカの基準で国際的に広く使われている「ASTM規格」、だっこひもメーカーが多い欧州で使われている「EN規格」などがあります。

SG基準

日本で使われている安全基準がSG基準です。

企業の自主的な安全性への取り組みの促進を目的に作られた任意制度です。
製品の強度、材質、転落や部品の誤飲防止策などを定めています。

東京都の調査結果を受けて、抱っこひも・おんぶひもの基準が改正され、安全性がより高まりました。

海外ではあまり見られない特徴として、使用上の注意事項についても基準を設けています。

また、製品の使用によって万が一人身事故が起きた場合には、賠償措置を受けることができます。

ASTM規格

アメリカで使用される安全基準がASTM規格です。

世界各国で法規制の基準となっており、アメリカではASTM規格に満たない製品を販売することができません。

この規格に準拠するためには、脚の開口部、ファスナーや縫い目の破損、滑りやすいストラップによって起こる転落を防ぐための試験を行うことや、消費者への注意を表示することが求められます。

EN規格

EU(欧州連合)で制定された安全基準がEN規格です。

日本と同様に、法律で制定された強制的な基準ではありません。

赤ちゃんの転落防止テストのほかに、部品の誤飲防止策やヘッドサポートの装着、耐久性テストなども求めています。

安全基準のほかにも、事故を守るためにパパ・ママが注意したいこと

赤ちゃんを守るために安全基準に準拠した製品を選ぶことも大切ですが、事故を防ぐためにパパ・ママ自身が使用時に気をつけたいこともあります。

先ほどの事故の報告を受けて東京都は、パパ・ママに向けて、

  • 抱っこをするとき、下ろすときは低い姿勢で行う
  • ひもの緩み、留め具を必ず確認する
  • 抱っこで前かがみになるときは手で支える

の3つのポイントを守るように呼びかけています。

これらのポイントの他にも注意したいことがあります。おんぶひもを使用する前に確認しておきましょう。

首が座っていない赤ちゃんのおんぶは危険

首がすわっていないの赤ちゃんは頭を自分で支えられず、おんぶはできません。

首がすわるるまでは、横抱きやヘッドサポートがついた抱っこひもを使いましょう。

4wayタイプの抱っこひもであれば、横抱きもおんぶもできるため、大きくなってからも使用できます。

自転車での使用はさける

2016年5月、東京都国分寺市で赤ちゃんをおんぶした女性が運転する自転車が車と衝突し、赤ちゃんが亡くなる事故が起きて話題となりました。

おんぶひもで赤ちゃんを背負って自転車を漕ぐことは、法律などで禁止されていません。

しかし、転倒した場合に赤ちゃんの頭にかかる力は赤ちゃんの頭蓋骨が骨折する力よりもはるかに強いといわれています。

足をM字にして、股関節脱臼予防

赤ちゃんの股関節は柔らかく、関節が外れやすくなっています。衣服やおんぶひもなどで足を伸ばした状態に締めるけると、脱臼のリスクがあがります。

おんぶひもを使用する際には長さをきちんと調整し、赤ちゃんの足がM字に開くようにしましょう。

さまざまなタイプのおんぶひも、実際の製品を見てみましょう

OPPER 昔ながらのおんぶひも

OPPERの昔ながらのおんぶひもは、重さが260gとおんぶ専用タイプと比べても軽量。その上、1歳(11.3kg)までなら抱っこひもとしても使えます。おんぶひもとしては、首がすわってから2歳半(15kg未満)まで使用できます。パパ・ママの肩に当たる部分にはウレタンが入っていて、痛みを軽減してくれます。カラーバリエーションが豊富で、パステルカラーの優しい色合いが特徴です。

水洗いができ、お手入れも簡単です。価格は3,000円前後です。

 

OP mini 胸元でバッテンにならない昔ながらのおんぶひも

OP miniの胸元でバッテンにならない昔ながらのおんぶひもはその名前の通り、胸元でひもをクロスさせません。

胸への負担やオシャレが気になるママにとって選びやすい製品です。

重さは376gで抱っこひもとしても使えるので、持ち運びにも適しています。

カラーバリエーションは黒、ベージュ、水色の3色です。

洗濯ネットに入れれば、洗濯機の使用も可能。お値段は5,000円前後です。

北極しろくま堂 昔ながらのおんぶひも 背当て頭当てつき

北極しろくま堂の昔ながらのおんぶひも 背当て頭当てつきは、赤ちゃんを高めの位置でおんぶできるので、パパ・ママの身体的な負担を軽減できます。大きめサイズも用意されていて、体格の大きなパパ・ママや外国人パパ・ママにも使えます。赤ちゃんの股関節脱臼のリスクを考慮し、足をしっかりと開けるように、お尻に当たる部分が広く作られていいます。また、おんぶ中に赤ちゃんが寝てしまってもスムーズに降ろせるよう、足入れのない構造になっています。

対象年齢は首が座ってから約3歳(15kg未満)。製品の重さは325g。頭当ての部分は手洗いの必要がありますが、本体部分は洗濯ネットに入れて、洗濯機の手洗いモードで丸洗いできます。価格は6,000円前後です。

荒城おんぶ紐 昔ながらのおんぶひも 一本ひも

荒城おんぶ紐 昔ながらのおんぶひも 一本ひもは、名前の通り一本帯タイプです。

サイズを選べば、首がすわった赤ちゃんから介護が必要な高齢者まで使用することができます。

中面にはキルト芯が2枚重ねに入れられていて、厚みと柔らかさで肩や背中の負担を和らげてくれます。

重さはMサイズで209g。

洗濯機で丸洗いが可能です。価格は3,000円ほどです。

Buddy Buddy 保育士さんが使ってるおんぶひも

Buddy Buddy 保育士さんが使ってるおんぶひもはSG基準認証製品なので、安心して使用できます。

ひもを通すDリングは70kgの負荷にも耐えられます。

赤ちゃんが寝てしまったときに頭がぐらつかないようにサポートする「スリーピングサポート」も付いています。

安全性のほかにも、肩ベルトが幅広でクッション性のある作りになっているため、快適性も兼ね備えています。

対象は首がすわってから2歳(13kg)まで。

洗濯機は使用できないため、手洗い、または軽い汚れの場合は湿らした布で拭き取ってお手入れします。

価格は4,000円前後です。

まとめ

おんぶは抱っこにはないメリットがたくさんあります。

おんぶひもには多くのタイプがあるので、使い方にあったものを選びましょう。

一方、赤ちゃんの安全を守るためには製品選びから気を配り、おんぶ中も事故が起きないように気をつけましょう。