出産・分娩

出産や分娩に関する情報

こちらでは出産や分娩に関する様々な情報を紹介しています。
はじめて出産する方はおそらく周りからの情報で不安になっていると思います。
出産は命にもかかわることがあるとても大変なことですが、前もって起こる可能性あるトラブルや出産の様々な情報を知っておくことで、不安も少しは解消されますし何かあった時に冷静に対処することができます。
こちらの記事が少しでも出産の参考になれば幸いです。

 

陣痛から出産までのお産の進み方と呼吸法について

お産の進み方を知っておくと、陣痛が来た時に自分の身体に何が起きているのかが理解でき、陣痛の痛みに冷静に対応することでき、お産がスムーズに進みやすくなります。
陣痛の痛みにだけ神経が行ってしまうと、痛みを強く感じたり緊張してしまったりパニックを起こし、体が強張ってしまう事があります。そうなると子宮口がなかなか開かずお産がスムーズに進まない事もあるので、前もってお産について勉強してイメージトレーニングや呼吸法の練習をしておきましょう。お産は陣痛も辛いですがいきみを逃すことも辛いで、呼吸法を練習してうまく逃しましょう。

お産の進み方と名称

お産の進み方

お産は長丁場なので、お腹が強張る程度や少し痛い程度で呼吸法をはじめてしまうと、疲れてしまいます。痛みが出る前は、ママがリラックスできる普通の呼吸で過ごしましょう。痛みが出てきたら呼吸法を始めましょう。

 

準備期より前は、お腹が強く張り生理痛のような痛みがあったり、腰がどーんと重く感じたりします。始まりはいろいろなパターンがあり、不規則な張りからだんだんと等間隔になったり、突然15分間隔の張りがきたりします。

 

不規則な場合は前駆陣痛の可能性が高いですが、張りや痛みが強いときやだんだんと等間隔になると、本陣痛になることがあるので、時間を計るなどして様子を見ましょう。
経産婦さんは気持ちに余裕があるので、一人目より陣痛を軽く感じる傾向があり、分娩所要時間も一人目の半分くらいか、それ以上に短くなることがあります。ですから、痛みだけで判断するのではなく、陣痛の間隔をはかって判断し病院に連絡しましょう。

いきみを逃す理由

出産したママのなかに、は陣痛よりいきみを逃す方がつらかったという人もいるくらい、いきみを逃すのはつらくて難しいです。
いきみを逃す時の子宮口は全開になっていない時で、子宮口が全開なっていないときにいきむと、会陰部や膣内がひどく裂けてしまうことや、体に力が入っていると子宮口がなかなか開かず、お産がスムーズに進まない事があるためです。陣痛が来ている間は、子宮が収縮し赤ちゃんに酸素が行きにくくなっているので、力を抜きしっかり呼吸をしましょう。

 

いきみの感じは、お腹を壊してすごくすごく便を出したい感じで、頑張っていきまないように我慢をしても、勝手に力が入ってしまいます。普通の時にウンチを出ないように止める時は、肛門に力を入れればいいのですが、出産はこの時力を抜かなければいけないのでとても難しいのです。
つらいですが赤ちゃんと産後の自分のために、頑張っていきみを逃しましょう。

出産中の呼吸法について

呼吸法はあくまでも参考にして、自分が一番しやすい呼吸法で乗り切る事が一番です。陣痛中やいきみ逃しの時は、呼吸に集中することで痛みから意識がそれ、余計な力が入りにくくなります。
呼吸をし過ぎるとくらくらして、逆に疲れてしまうので気をつけましょう。手足がしびれたり頭がボーとしてきたら、過呼吸になっているかもしれません。過呼吸は深く息を吐いたり、ビニール袋を口に当て自分の吐いた息を吸うようにするとよくなります。陣痛が強くなるとなかなか難しいですが、腹式呼吸で行うといいです。妊娠中から練習しておくとお産の時に役立ちます。妊娠中はいきみの練習は止めましょう。

自分に合った出産方法(分娩スタイル)を選びましょう

一生のうちで何度も経験することのない出産は自分が望むスタイルでしてみたいものですね。最近は少しずつ出産方法(分娩スタイル)を選べる産院も増えてきましたが、まだまだ少ないのが現状です。希望の出産スタイルがある場合は、妊娠前から情報を集めておくようにしましょう。下記では現在行われているおもな出産方法や分娩スタイルを紹介します。

 

自然分娩

 

最も自然な分娩方法で、陣痛が自然に起こるのを待って、経膣分娩で出産する方法です。基本的には薬や器具は使いませんが、陣痛が弱いときや母体に負担がかかる時は、必要に応じて陣痛促進剤や会陰切開、吸引・鉗子分娩などの医療処置をとります。

 

出産方法のほとんどはこの自然分娩を基本に、呼吸法を取り入れたり分娩の姿勢や様々な思想を取り入れます。自然分娩だけで出産はできますが、出産方法を取り入れることで陣痛の痛みを和らげたり、気持ちに余裕が持てたりするのでより良い出産ができるでしょう。

 

無痛分娩

 

欧米では一般的な無痛分娩ですが、日本では「陣痛を乗り越えたほうが子供を愛せる」というような意識があるせいか、まだ一般的ではありません。麻酔によってお産に伴う痛みを和らげる方法です。お産の痛みに対して強い恐怖感がある人や痛みに対して弱い人、高血圧や心臓病などの持病や合併症のある人にも用いられます。医師が勧めるケースと本人が希望するケースがあります。

 

無痛分娩には麻酔によるものや針やお灸を使うものなどがあり、麻酔によるものは局所麻酔と全身麻酔があります。局所麻酔には硬膜外麻酔、脊髄麻酔、陰部神経麻酔などがあり必要な部分にだけ麻酔をかける方法です。全身麻酔には麻酔ガスや睡眠薬などを使い、全身の感覚がなく痛みを全く感じない状態にする方法です。

 

無痛分娩を実施しているところはまだそれほど多くなく、実施していても施設によって薬の使い方などが違います。希望する人は前もって調べておく必要があります。無痛分娩を多く扱っていて専門の麻酔技術を持つ産院を選ぶといいと思います。

 

現在は硬膜外麻酔が一般的です。局所麻酔はある程度痛みやいきみを感じ、意識がはっきりしているので、赤ちゃんが生まれる瞬間を実感できます。費用は病院によって差がありますが、自然分娩の費用に1万~20万円プラスされます。

 

麻酔によって陣痛によるストレスや緊張が和らぐので、下半身もリラックスして子宮口も開きやすくなるのでお産がスムーズに進み、時間が短縮でき母体の体力の消費が少なく回復も早い傾向にあるそうです。

 

誘発分娩・計画分娩

 

自然に陣痛が起るのを待たずに陣痛誘発剤、子宮収縮剤または子宮口にバルーン状のゴムや海藻を乾燥させたラミナリアという器具を挿入して陣痛を起こします。
胎盤の機能が低下した時や、予定日を大幅に過ぎた時などのトラブル時に行われる場合や、妊婦さんや家族の都合や病院側の受け入れ態勢などで、前もって分娩日を決め行われる場合もあります。計画分娩は産院によって休日、時間外はスタッフの人数など病院側の態勢の問題でできないこともあります。

 

夫立ち会い出産

 

夫が妻の分娩に立会い二人で出産を乗り越える方法です。一人では不安になってしまいがちな分娩に夫が立ち会うことで、精神的に助けになり緊張をほぐすことができます。また夫も立ち会うことで、父親としての自覚や愛情が芽生えたり、出産の大変さを知り頑張った妻をいたわることができたり、家族の絆が深まるという良い点があります。ですが、まれに分娩の大変さに、ショックを受けてしまう人もいるので、夫婦でしっかり話し合いましょう。
夫が立ち会うときは、両親学級などで出産の進み方や、どのようなサポートをするのかを、学んでおくといいと思います。
希望する人は、産院によっては立ち会い出産ができないところもあるので、前もって調べておきましょう。

 

LDR

 

LDRとは陣痛(Labor)分娩(Delivery)回復(Recovery)の3つのお産の流れを、一つの部屋で行うもので、陣痛がピークの時に部屋を移動することがなく、出産後も同じベッドの上で過ごせるので楽です。分娩台に代わるベッドがあり照明、内装も妊婦さんがリラックスできるようになっているので、ゆったりと過ごせます。LDRがある産院は日本にはまだ少ないです。

 

座位分娩

 

座った姿勢で分娩をする方法で、分娩台は座位分娩専用のものがあり、背もたれの角度や位置が調節できます。
座った姿勢は重力で赤ちゃんが降りてきやすく、楽にいきむことができます。妊婦さんの体が赤ちゃんの重さで圧迫されにくいので、赤ちゃんに酸素や血液が行きやすくなります。赤ちゃんが生まれるところが見えるので、出産を実感できすぐに赤ちゃんに触れられます。

 

アクティブバース(フリースタイル出産)

 

妊婦さんが主体となって、自分の好きなスタイルでお産する方法です。陣痛から分娩まで、妊婦さんの楽な姿勢をとることができます。立ったり座ったり四つん這いや横向きに寝たりなど、自分の好きな姿勢をとることでリラックスでき、お産がスムーズに進みやすいです。クッションなどの物を使ったり、夫の肩につかまったり腕を借りるなど、夫に手伝ってもらうこともできます。

 

水中出産

 

約30度のぬるま湯の中で出産する方法です。お湯の鎮静・鎮痛効果で陣痛を和らげリラックスしながら出産します。夫や助産師さんが一緒に入ることもでき、体を支えてもらいながら、サポートしてもらいます。緊張がほぐれ自然な分娩ができます。赤ちゃんが生まれる時に自分で 支えることもできます。

 

水中出産するときは衛生面で注意が必要です。水中に雑菌がいると赤ちゃんが感染したり、子宮内に入ることもありとても危険です。信頼できる医師やスタッフのもとしっかり整った施設で行いましょう。

 

自宅出産

 

住み慣れた自宅でリラックスしながら、医療の力を借りずに出産する方法です。自宅に助産師さんに来てもらいます。家族に囲まれてながら、妊婦さんがリラックスしてお産ができます。
母体や赤ちゃんに異常がないかしっかり確認し、万が一の時の対処法もしっかりと準備しておく必要があります。衛生面でも十分に気をつけて必要なものを準備しましょう。入院しないので産後にゆっくりできない事もあります。

 

ラマーズ法

 

フランスのラマーズ医師が提唱した方法です。薬や器具を使わない自然分娩でお産のプロセス、メカニズムを事前に学び、出産に対する恐怖感を取り除き、呼吸法やマッサージで痛みを和らげる方法です。
陣痛のメカニズムを知ることで、痛みに対しての恐怖心が和らぎ、実際の痛みに対して冷静に対処できるようになります。
ラマーズ法は呼吸法で痛みを和らげるので、前もって呼吸法を練習します。陣痛が来たときは呼吸法に集中し、痛みから意識をそらします。夫や家族が立ち会い一緒に呼吸法をしてもらうと、精神的に励まされて安心して出産できます。

 

ソフロロジー

 

ソフロロジーという言葉の由来は「ソフロリミナル(眠りに入る前の状態)」という意味で、フランスで生まれた出産方法で、妊娠中からあぐらで瞑想し、イメージトレーニングと呼吸法の訓練をします。リラックスするためのエクササイズも行います。心身ともにリラックスし眠りに入るような状態は、体の緊張がほぐれお産がスムーズに進むといわれています。
出産前はCDなどでイメージトレーニングをし、自己啓発で出産を肯定的なイメージにします。出産時はあぐらのポーズで陣痛を乗り越え、分娩は座った姿勢で行います。

持病がある人の妊娠・出産

もともと元気なママでも出産は、体に大きな負担になるので、持病がある人は妊娠も出産も注意が必要です。
病気が完治した人でも再発することがあるので、主治医と相談し十分注意しましょう。

高血圧(こうけつあつ)

高血圧の人が妊娠すると妊娠高血圧症候群症になりやすく、胎盤の機能が低下し早産や死産、赤ちゃんの成長が心配になります。
特に後期やお産の時に注意が必要です。
症状が重い人は、帝王切開になることもあります。
妊娠する前に妊娠が可能かどうか主治医と相談しましょう。
妊娠中は塩分の取りすぎや太りすぎに注意して、できる限り安静に過ごしましょう。
異常を感じたらすぐに受診しましょう。

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

筋腫の場所や大きさによって、流産や早産になってしまうこともありますが、多くの場合影響がなかったり、筋腫に気付かず出産することもあります。
子宮筋腫があっても、普通の妊婦さんと同じように妊娠・出産ができ、赤ちゃんへの影響もあまりない場合がほとんどです。
基本的には妊娠中に手術はしません。
炎症を起こして痛くなる事があるので、異常を感じたらすぐに受診しましょう。
子宮頸部に筋腫があり、お産の際に邪魔になる場合は、帝王切開になることも。
産後出血が多くなることがあります。
過去に筋腫の手術をしている時は、帝王切開になることもあるので主治医に相談しましょう。

子宮奇形(しきゅうきけい)

子宮奇形があると子宮内膣が狭いことが多く、受精卵が着床しにくいので不妊の原因でもあります。
流産や早産などのトラブルが起こる度合いは、奇形の形や奇形具合などによって変わってきます。
帝王切開になる可能性が高いですが、子宮の発達具合や奇形の状態などで、自然分娩できることもあります。
できるだけ安静にして、お腹の張りや痛みに注意して過ごしましょう。

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

妊娠初期にホルモンの影響で、卵巣が腫れることがありますが、これは嚢腫ではなくほとんどの場合、14週頃までに小さくなっていきます。
14週頃になっても小さくならなず、5cm以上ある場合や悪性の場合は、手術になることが多いです。
そのままにしておくと茎捻転(嚢腫付け根がねじれる現象)が起こることや、破裂して激しい腹痛でショック症状になることもあります。
手術は5ヶ月頃に行われ、妊娠継続や赤ちゃんへの影響はありません。
順調な時は自然分娩も可能です。
少しでも腹痛を感じたら受診しましょう。

心臓病(しんぞうびょう)

心臓病は軽度のものから重度のものまでさまざまで、その人によって注意レベルも変わってきます。
妊娠前に妊娠可能か専門医に相談し、チェックをしてもらうといいと思います。
妊娠中期になると血液量が増えるので、心臓に負担がかかったり、後期には子宮が内臓を圧迫するため負担が大きくなります。
その影響で赤ちゃんに十分栄養が行き届かなくなり、流産や早産になることもあります。
出産は病気の程度によって帝王切開になることもあります。
自然分娩の場合は、吸引分娩や鉗子分娩で負担の軽減の処置をとることがあります。
妊娠高血圧症候群になりやすいので、塩分を控えましょう。
ストレスや睡眠不足などにも注意しましょう。

糖尿病(とうにょうびょう)

糖尿病の場合は、専門医に血糖値のコントロールの指導してもらい、妊娠するといいと思います。
血糖値が正常に保てれば妊娠・出産はできますが、食事療法やインシュリン注射などで血糖値をコントロールします。
糖尿病のママからは4000グラム以上の巨大児が生まれやすく、重症の場合は胎盤の機能が低下するため、未熟児になることも。
妊娠中は早産や妊娠高血圧症候群症、羊水過多になりやすく、産後は感染症にかかりやすいので気をつけましょう。
家族に糖尿病の人がいる場合や、体重や子宮底長が急激に増えた時は要注意です。
妊娠中の妊娠糖尿病は出産後に治ることが多いですが、後々再発することもあるので注意しましょう。

B型肝炎(Bがたかんえん)

B型肝炎は妊娠中は赤ちゃんに影響や感染することはほとんどなく、経膣分娩が可能です。
お産の時に赤ちゃんがママの血液に触れ、感染する可能性があります。
産後すぐに赤ちゃんは、予防接種をし感染を予防する措置を取ります。

腎臓病(じんぞうびょう)

妊娠中は腎臓の働く量が増えるので、妊娠できるか専門医に相談しましょう。
妊娠中に十分腎臓が働かないと、尿毒症や高血圧になったり、機能が低下すると胎盤の機能が低下し、赤ちゃんの発育に影響が出たり、流産や早産の恐れも出てきます。
妊娠高血圧症候群症になることもあるので注意しましょう。
妊娠中は食事に気をつけて安静に過ごしましょう。

自律神経失調症

妊娠するとホルモンの影響で、症状が悪化することもあります。
ストレスをためない工夫をしましょう。
産後も悪化することがあるので注意が必要です。

甲状腺の病気

妊娠可能か専門医にチェックしてもらいましょう。
妊娠が可能な場合も薬などで、甲状腺の機能をコントロールすることが必要となるでしょう。
機能が正常範囲内であれば、妊娠や赤ちゃんに影響することはほとんどないですが、症状がひどくなると流産や早産。
妊娠高血圧症候群症を起こす可能性が高くなります。

低血圧

妊娠するとホルモンの影響で、症状が悪化することもあります。
ストレスをためない工夫をしましょう。
産後も悪化することがあるので注意が必要です。

ぜんそく

喘息の人が妊娠した場合、症状が軽くなる人もいれば重くなる人、変わらない人もいます。
発作が起こっても流産や早産になることはほとんどなく、無事に出産する人が多いです。
発作が起きないように、風邪やストレスなどに注意しましょう。

性感染症

感染が確認されたら早期に治療し、出産までに完治させましょう。
そのままにしておくと流産や早産、前期破水が起こることもあります。
出産時に赤ちゃんに感染すると、重い病気になることもあるので気をつけましょう。
エイズの場合は母子感染することがあるので医師に相談しましょう。

性感染症について詳しくはこちら

てんかん

てんかんは症状に個人差があるので妊娠可能か専門医に相談しましょう。
治療薬を服用していた場合赤ちゃんに影響していることもあるので、妊娠するときは薬の量や種類を変えてもらうのがいいと思います。
妊娠中はストレスに注意し十分睡眠をとりゆったりと過ごしましょう。